皆さんはJALのCAが肩からかけている黒いショルダーバッグを目にしたことはありませんか?
今回は、JALの客室乗務員である貝阿彌(かいあみ)さんに、いつも使っているお仕事バッグの中身を見せてもらいました!
コンパクトなバッグの中には、ざっと数えて、なんと30個以上のアイテムが!!
普段CAがどんなものを持ち歩いているのか、フライト時のエピソードやお客さまをおもてなしするうえで心がけていることとともに教えてもらいました。
ーー現在のお仕事内容を教えてください。
貝阿彌:リードキャビンアテンダントという役職で、各クラスの責任者として乗務しています。
また現在は地上業務も行っており、お客さまが召し上がる機内食のメニュー開発にも携わっています!
ーー仕事をするうえで心がけていることはありますか?
貝阿彌:お客さまの心に寄り添うことです。
ご要望に可能な限りお応えできるようお客さまに寄り添うことで、「JALを選んでよかった」と最後に思っていただけるよう心がけています。
また、乗務員間の雰囲気はお客さまに伝わってしまうものなので、フライト中は互いに思いやりをもって感謝の気持ちを伝えながら、積極的にコミュニケーションを取ることでチーム力を高めることも意識しています。
乗務員同士の雰囲気がよいと、お客さまから「今日は楽しいフライトだった」と言っていただけることが多いです。
ーー今日はお仕事バッグを持ってきてもらいました!まず、CAの皆さんが必ず入れているものを教えてください!
貝阿彌:機内は乾燥しやすいので、保湿アイテムは必ず持っています!
ハンドクリーム、ネイルオイル、ミストなどでこまめに保湿していますね。ただし、お客さまに不快感を与えないために香りが強くないものを選び、お食事を出す前にはつけないようにしています。
もうひとつ必ず用意しているものがシールです。
ご搭乗いただいたお客さまの中に、お誕生日でのご旅行や、新婚旅行の方がいらっしゃるとわかった時に、お祝いのメッセージカードをお渡ししています。そのメッセージカードを少しでも華やかにするために、CAそれぞれが常備しているシールを使います。
ーーシールが私物だということに驚きました!人柄や個性が出そうですね。
貝阿彌:私は季節感があるシールが好きですね。お客さまが旅行のあとでカードを見返した時に、「5年前の夏に行った沖縄旅行でもらったなぁ」など、季節も含めて思い出していただけたら嬉しいなと思いまして。
これからの季節に向けて、今は秋らしい紅葉のシールを持っています。
最近は、お休みの日に文房具屋さんや雑貨屋さんで、新しいシールを探すのがひとつの楽しみになっています。ステイ先で買うこともありますね。海外には、日本のものとは違ったかわいさのシールがあるんですよ!
ーー貝阿彌さんの個人的なマストアイテムは何ですか?
貝阿彌:紅茶(ティーバッグ)です!いつも数種類のフレーバーを持ち歩いているのですが、とくにアールグレイが好きなので常に入れています。
紅茶を淹れて業務の合間にホッと一息ついたり、気分を切り替えたりしていますね。
それとお客さまからいただいたお手紙や、社員同士で日頃の感謝を伝えあうためのカードなどはいつも持っています。私にとってお守りのようなものなので、何度読み返しても嬉しくなりますね。
また、持っていて役に立つのはお裁縫セット。以前、乗務中にお客さまの洋服のボタンが取れてしまい、鞄に入れていたお裁縫セットをお貸ししたらとても喜んでいただけたことがあったんです。それからは常に持ち歩くようになりました。
意外と出番が多いのは、お洋服についたホコリなどを取る粘着テープとワイン用フォイルカッターです。
ーーワイン用フォイルカッターまで!それにしても小さいサイズのアイテムが多いですね。
貝阿彌:お客さまの気持ちを想像し、「あったら便利かな」というアイテムをいろいろと入れています。ご要望があった時にひとつでも多くお応えしたいのです。どうしても持ち物が多くなってしまうので、できるだけコンパクトなものを選ぶようにしています。
それを見つけるのはなかなか大変なので、見つけた時はCA同士で「こんなものがあったよ」と情報交換しています。
ーーお客さまにおすすめの、機内に持ち込んだら便利なアイテムはありますか?
貝阿彌:私の場合、フライトが長時間の時は着圧ソックスを履いてむくみ対策をしています。機内で長時間過ごすと思いのほか体が冷えていることがあるので、靴下や薄手のダウンもあるといいと思いますね。
特におすすめしたいのは、タンブラー。空の状態で機内のギャレー(キッチン)に持ってきていただければ、お湯をお入れすることもできるので、ずっと温かいものが飲めますよ!
お気に入りのティーバッグとタンブラーを持ってきて、機内でほっとくつろいでみてはいかがですか?
ーー最後に、読者へメッセージをお願いします!
貝阿彌:CAはお客さまとお話ができるのを楽しみにしています。お食事のサービスが終わった後などは比較的落ち着いているので、ギャレー(キッチン)にお立ち寄りいただければ、おすすめのレストランやお土産のことなど、ゆっくりとお話しすることができます。お気軽にお声がけくださいね!
CAのバッグには、お客さまをおもてなしするためのアイテムや、自分自身をケアするためのアイテムが入っていました。
皆さんの生活にも取り入れられそうなグッズはありましたか?
日頃からたくさんのアイテムを持ち歩くには、コンパクトなものを選ぶのがカギかもしれません!
また、Discova会員の皆さんにとって、空の旅のお供になっているものはなんですか?ぜひ、コメント欄で教えてください♪