🇦🇲アルメニア 未知未知なアルメニア(55) 【天気最悪!!アルメニアNO.1景勝地、タテフ】

車は険しい道から、開けた大地が見えてきます。荒涼とした雄大な大地を真っ二つするかのような一本道が続きます。もうおっちゃんがどのくらいのスピードを出して走っているのか、感覚が麻痺する道です。おっちゃんの顔を見ると真剣そうなので相当のスピードで最後の追い込みをかけようといているのは明らかです。

雲一つない無い快晴から一転、雲行きが怪しくなってきたので、おっちゃんに「タテフって気温どれぐらいなの？」た聞くと、ようやく、我を思い出したかのような表情に戻り、「エレバンと変わらねーよ！」。しかし、車内にいても涼しくなってきてます。

トイレに行きたいと言うと、荒地にポツンと経つ、スタンド!?のような所に止まり、トイレの場所を聞いてくれ、示される場所へ。あまりにも印象深いトイレなので、アルメニアに思い出を残そうと思います。車を降りると寒くて、長袖のTシャツにバタゴニアの薄いヤッケを羽織ります。

レースを再開し、しばらくすると、車は街道を折れ、何も標識が無い舗装されていない小道に入ります。道にあいた大きな穴を避けながらジグザグに走り、15分。エレバンから240kmを走り終え、目的地タテフに到着。

「タテフ(Տաթև)」は、アルメニアの最大の景勝地で、2013年に開通したギネス認定の世界最長5,752mのロープウェイがあり、大パノラマが売りです。その先には、天空の修道院「タテフ修道院」があります。

車を降りると更に寒く、雨こそは降っていませんが、分厚い雲で空は覆われています。不幸中の幸いは、天気予報では雷マークもある雨だったのに、1滴も降っていないこと。

通常は、駐車場に着くと、「じゃあな、ここで待ってるぞ」と言って、ガイドではないのでなんにも説明もしてくれないのに、今回は、おっちゃんがロープウェイ乗り場へ先導してくれます。がたいがいい大男のおっちゃんにどんどん距離を離されながらも、必死にくらいついておっちゃんの後を追います。

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