発見レポ
吉備津彦神社
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諸国の一宮巡りをしていると、不思議な立地の所を見つけて疑問に思うことがあります。この備前国一宮の吉備津彦神社と備中国一宮の吉備津神社もそうでした。地図で見ると、1km弱しか離れていないのです。何故なんだろうと思いつつ、これなら徒歩ですぐ2社を巡ることができそうだと2年ほど前に実際に行ってみました。 行ってみてわかったのが、この2社はいずれも「吉備の中山」という高さ135mの山の麓にあって、その山裾をぐるっと回ったところにあるということ。吉備の中山は両社で祀られている大吉備津彦命の墓と伝えられる古墳がある大事な場所なのだそうです。ちなみに吉備津彦命は桃太郎のモデルになったとされている人物です。 吉備津彦神社を訪ねてから、吉備津神社まで続く道を歩いていると、昔は吉備国という巨大な国だったこの地域は、備前、備中、備後、美作の4カ国に分断されることになり、中でも国の中心だった吉備の中山は備前と備中の両国で分ける形で国境を定めたのだそうです。だから、道の途中には「両国橋」という小さな橋がありました。この小さな川が国境になったということですね。かつて武蔵国と下総国の国境だった隅田川に架かっている東京の両国橋と一緒です。 それにしても、足利義満が作らせたという吉備津神社の社殿は素晴らしかったです。いつかまた訪ねたい神社の一つです。 #一宮巡り
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