#5000件投稿チャレンジ #冒険 #穴場スポット #旅エピソード #旅まとめ #jaltrico #旅写真
風神雷神ワンダーランド 4解説より
この部屋では、曾我蕭白や狩野山雪といったいわゆる「奇想」の絵師や、尾形光琳、俵屋宗達といった京都を中心に活躍した絵師に挑んだ作品を紹介します。村上隆の 《風神図〉 《雷神図)は、かつて琳派の絵師によって描かれた勇ましく筋骨隆々の風神雷神ではなく、21世紀の現代日本の世風を反映するかのように、可愛く、ゆるい感じが特徴的です。
《金色の空の夏のお花畑)は、2002年に初めて発表された入道雲を背景に、光琳のくじゃくたちあおい《孔雀立葵図屏風》の立葵を思わせるお花が横長の画面いっぱいに広がるシリーズの最新作です。当初の青空と雲の景色が、かつてアニメで頻繁に使用された、戦争の記憶やノスタルジックなもの哀しさを感じさせる夏休みの風景を参照していたのに対し、そうした風景がアニメ表現において見られなくなった今、村上作品の背景も金箔を貼った琳派風の黄金の空に変わっています。
《雲竜赤変図)は、村上の日本の伝統美術の本格的な掘り下げの契機となった美術史家・辻惟雄との「芸術新潮」誌の連載 「ニッポン絵合せ」から生まれました。若い頃から辻の著書「奇想の譜」に啓発され、この系譜が漫画などの現代日本の芸術文化につながっているという辻の説に共感していた村上は、本連載において辻の「たまには自分で描いてみたら」との言葉に発奮し、自ら筆を手にして蕭白の描いた龍に挑みました。
それにしても面白い!かっこいい!クール!かな?
風神雷神ワンダーランド 4解説より
この部屋では、曾我蕭白や狩野山雪といったいわゆる「奇想」の絵師や、尾形光琳、俵屋宗達といった京都を中心に活躍した絵師に挑んだ作品を紹介します。村上隆の 《風神図〉 《雷神図)は、かつて琳派の絵師によって描かれた勇ましく筋骨隆々の風神雷神ではなく、21世紀の現代日本の世風を反映するかのように、可愛く、ゆるい感じが特徴的です。
《金色の空の夏のお花畑)は、2002年に初めて発表された入道雲を背景に、光琳のくじゃくたちあおい《孔雀立葵図屏風》の立葵を思わせるお花が横長の画面いっぱいに広がるシリーズの最新作です。当初の青空と雲の景色が、かつてアニメで頻繁に使用された、戦争の記憶やノスタルジックなもの哀しさを感じさせる夏休みの風景を参照していたのに対し、そうした風景がアニメ表現において見られなくなった今、村上作品の背景も金箔を貼った琳派風の黄金の空に変わっています。
《雲竜赤変図)は、村上の日本の伝統美術の本格的な掘り下げの契機となった美術史家・辻惟雄との「芸術新潮」誌の連載 「ニッポン絵合せ」から生まれました。若い頃から辻の著書「奇想の譜」に啓発され、この系譜が漫画などの現代日本の芸術文化につながっているという辻の説に共感していた村上は、本連載において辻の「たまには自分で描いてみたら」との言葉に発奮し、自ら筆を手にして蕭白の描いた龍に挑みました。
それにしても面白い!かっこいい!クール!かな?
京都市京セラ美術館(京都市美術館)(京都府京都市)