上野駅の1階、15番線ホームの手前にひっそりと佇む石川啄木の歌碑
そこには、故郷を想う啄木の短歌が刻まれている

ここ上野駅は啄木の出身地である東北への玄関口
地元に帰るに帰れぬ事情を抱えた啄木のホームシックを、微かに聞こえる地元の訛り言葉を聞きに行くことで心を紛らしていたという


飛行機の旅と違い、列車は目的地に向かって走りつつ、何度も乗客を乗せ、何度も乗客を下ろす
駅で行き交う人々のドラマはあちこちに生まれ、車窓に流れる景色にもまた、情景を想ったであろう

空港の雑踏には、いまは訛りは聞けないけれど、人の往来には必ず物語が生まれる

この、上野駅のようなモニュメントを、あちこちの空港で見つける旅を続けてみたい
啄木がかかえた #ノスタルジー を、どこかで感じてみたい




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